育毛サロンや理容室などでマイクロスコープを使って頭皮のチェックをしてくれますが、ごらんになったことがありますか?
頭皮の状態が健康であれば、髪も健康にスクスクとのびているのが観察できます。頭皮は清潔で、毛穴もはっきりと見て取れるでしょう。ひとつの毛穴から太い毛が複数本生えているのがわかると思います。
ところが、皮脂が過剰になって毛穴をふさぐようになると、ひとつの毛穴から生えている本数は少なく、髪の状態も曲がったり、細くなったりと悪くなっていきます。とくに男性型脱毛症のばあい、毛穴とその周囲まで皮脂に覆われてどこに毛穴があるのかわかりません。髪の色も黒々としていなくて、いかにもよわよわしい感じを受けます。
また、マイクロスコープでの観察では脂性の頭皮、乾性の頭皮のちがいもはっきりとわかります。乾性でフケの出ている人の頭皮をみると、表皮のかけらがまるで魚のうろこのように頭皮にこびりついていて、指でこするとはがれ落ちてフケとなるのがよくわかります。
私たちの皮膚はいくつかの層になっていて皮膚表面の部分を表皮、その下にある層を真皮といいます。表皮の最も表面にある層には角質細胞があり、一番深い部分の層には基底細胞があります。ほぼ一ヶ月の周期で基底細胞は上へ上へと押し上げられ角質細胞へと変化していき、最後は皮膚表面からはがれ落ちていきます。
これを美容用語では皮膚のターンオーバーといいますが、はがれおちた細胞は皮膚で起これば垢とよび、頭皮で起こればフケということになります。このフケは正常な皮膚の働きで心配には及びません。
ところが、皮膚が乾燥しやすい人の場合は、皮脂の分泌が不十分で大量のフケが発生します。同時に毛穴や毛根が乾燥してしまい、髪の毛が抜け落ちてしまうことがあります。これは粃糠性脱毛症と呼ばれ、立派な病気です。頭皮が乾燥しやすいので、洗髪の回数を減らしたり保湿のためにクリームやオイルを使用するなどのケアが必要です。
逆に皮脂の多い頭皮の場合は、はがれた角質細胞が落ちてきません。皮脂に付着して頭皮の表面にとどまることになります。中性脂肪のかたまりである皮脂とたんぱく質でできたフケとが細菌の繁殖を呼び、表皮を刺激してターンオーバーのサイクルを乱してしまうことがあります。
さらに変質した皮脂のせいで頭皮に炎症を起こしてしまう場合もあるのです。乾性にしろ脂性にしろ、フケが大量に発生するのは好ましいことではありません。
体質に応じた方法で頭皮を清潔に保つことが、頭皮や発毛のサイクルを正常に保ち、抜けにくく生えやすい環境を整えることになるのです。そのためには、自分に合ったシャンプーを選ぶことも大切です。